近江八幡市を拠点とする近江商人の家族写真家ハマノジョウスケです。京都、滋賀、名古屋、そのほか大阪や神戸、東京、岡山、仙台などなどご縁のあった地域にはご要望さえあれば、出張撮影でお伺いします☆

さて、先日のブログでも少し取り上げさせていただきましたが…。今から約5年前、2014年3月、偶然、NHK「ドキュメント72時間」で取材されるという謎の事件が起こりました。

ハマノが結婚式を撮影させていただいたカップルへ

そのキッカケといいますのも、偶然、名古屋の知人から結婚式撮影を承っていたので、2014年3月初旬、ご依頼にしたがって仙台から名古屋へと向かいました。

東北に住んでいるときは名古屋と南三陸、あるいは仙台との往復には大平洋フェリーをずっと愛用していました。時間はめちゃくちゃかかるけど(片道約21時間)、クルマを積んでいけますし、仙台から名古屋だと日中に仙台港を出発して翌朝11時ぐらいに名古屋港へ着くので、要するにほぼ1泊したようなものだと思えば、宿泊費としても、交通費としても超がつくほどリーズナブルなんですよね。何より、交通事故の心配がありません。お酒も飲めますしね(笑) さらに私の実家は滋賀県甲賀市なので、名古屋港からは伊勢湾岸自動車道〜東名阪自動車道〜新名神高速道路で約1時間ちょっと。アクセスも新幹線などを使用するよりずっとスムースなんです。3年間、毎年1〜2回は乗ってましたね〜。

結婚式の撮影は、名古屋昭和区の川原神社、そして同じく八事にある八勝館、さらに二次会で大須のカフェ。

昔、クラブ(高級なお姉ちゃんと高級なお酒を呑むところではない念のため)のイベントで酔っ払って気分良く、知りあった友人の友人(女性)に結婚式や家族写真について熱く語っていたら「もし私が結婚することになったら、ハマノさん撮っていただけますか?」と言われて、正直、社交辞令程度に思っていたのですが、南三陸に移住して1年ぐらい経った頃、本当にご依頼を頂戴することになったのです。

東北から名古屋までのフェリーでの移動で厄介なのが、ピンポイントで希望する日時には名古屋に到着しないこと、ですね。定期的な便が往復しているので、それにあわせる必要があります。値段を考えたら当然ですが。

このときも結局、結婚式撮影日の前日に名古屋入りすることになり、結婚式撮影の翌日に名古屋港から仙台へ出港するというスケジュールだったので交通費のほか2泊分の出張料が必要となり、その割に空いた時間がもったいないということで、ロケハンも兼ねて結婚式前日から撮影しましょう、ということで、斬新かつ大胆な、2日間に及ぶ結婚式撮影をチャレンジすることになりました。

撮影場所は名古屋市の川原神社。こちらの神社には妙にご縁がありまして。名古屋に住んでいるとき、住んでいないとき含めて、何度も撮影で訪れました。しかも当日、晴れていたのにいきなり雪が降ったりして。びっくりでした。自分が東北から雪を連れてきちゃったのかなと(笑)

音楽関係で知りあわれたお二人。写真は八勝館の宴会場にある見事な舞台を活用して、お色直し後に再登場するという段取りのリハーサル。こういう舞台裏を結婚式の想い出として残せるのって、撮影会社や結婚式場専属のフォトグラファーの撮影プランではなかなか出来ないことです。お二人が自ら結婚式を段取りしていたので、こういう想い出が残ると尚更、時間が経って振り返ると楽しいんじゃないでしょうか。

さらに当日早朝、和装でカツラではなく地毛で日本髪を結う、という超がつくほどのこだわりのお支度。通常、撮影会社とか結婚式場だとメイクシーンの撮影というのはお支度が完了した時点で「なんちゃってリップシーン」から始まります。会場とか撮影会社の都合で、お客様が本当に残しておきたい想い出が残らないのって、ホントにもったいないと思いますよ。オプション料金で対応してくれるところもあるので、ダメ元で相談してみるべきですね。

ちなみに、私の撮影サービスでは原則、当日撮影であっても会場入りの段階からお撮りします。

前日のお支度やリハーサルを含めた準備風景から、川名にある川原神社で挙式、さらには八事の八勝館で披露宴、その後、大須のカフェにて二次会というてんこ盛りの2日間に及ぶ結婚式撮影。これほどのボリュームあふれる結婚式撮影はもはや非常識の範疇と思います。我ながら。そしてこれを機に、2日間にわたる結婚式撮影プランが誕生しました。

たぶん、こんなガチな提案をするフォトグラファーとか撮影会社はこの世に存在しないと思いますが。だからこそ、私の存在意義があるのではないかな、と思ったりもします。

結局、二日間で4800枚撮影して3000枚ぐらい納品しました(笑) 撮影そのものも長時間で大変でしたが、それ以上に、撮影後の処理に超絶時間がかかりましたね…。料金体系を変えなきゃヤバい死ぬ、と本気で思いました(笑) ほかのことが一切できない状態に陥ったので…(苦笑)

その翌日はといいますと、なぜか芸能人なみの取材ラッシュ。たまたま、ですが、読売新聞名古屋支社の記者さんやZIP-FMさんの早朝番組「STARTS!」から、震災を機に名古屋から東北へ移住した人として取材を受けることになっていて…。読売新聞社の名古屋支社で取材を受けたあとは、名古屋栄にあるZIP-FMの入居するビルへ。

ディレクターさんとナビゲーターさんです(名古屋のZIP-FMではDJのことをナビゲーターと言うのです)。

ZIP-FMさんとはかなり昔、勤務先との絡みが多々あったので、最上階のイベントフロアから眺める名古屋市中心部とか、すごく懐かしかったですね。2000年代の前半はZIP-FMさん直々のお誘いや音楽業界の関係者様からのイベント招待で伺うことが多かったのですが、まさか、DJブース内で取材されることになろうとは…。

結局、話が随分と盛り上がって、当初数分のインタビューだったのに、2日に分けてかなり長めに取り上げて頂きました。残念ながら、この番組、もう終了しちゃったのですよね。とっても悲しい…。

そして、いざ名古屋を出発!という段取りになったとき、結婚式撮影でご指名をたまわったお二人が出港を見送りに来て下さいました。そして、なぜか私ではなく、このお二人がNHK「ドキュメント72時間」の取材班に捕まるという謎展開。私、NHKの腕章の人たちのことを「安直な震災絡みの取材か?」と勘繰って避けてましたから(笑)

この後、夜更けにフェリーのラウンジでばったり取材クルーと出会って世間話をしていたら、「ハマノさんってなんでフォトグラファーになったんですか?」というありがちな質問をされまして。

プロフィールに紹介したような話を始めましたら、ディレクターさんの形相が変わり、「ハマノさん、ちょっと待ってください!! ………カメラ、まわしていいですか?」「実はこの回が放送される前の週、新宿の某カメラ屋さんの現像コーナーを取り上げてまして…」「なんかここで写真家の人と出会うのって、すごい縁を感じるんですよ…」ということで、偶然が偶然を呼ぶ展開から、なぜか一日中、朝から深夜まで芸能人か?っていうぐらい、てんこ盛りの取材を受けることに………。

冷静に考えてこの3日間、謎展開以外に何もなかった。謎ではない展開がひとつもなかった。まったく、なんなんだコレ。

そして、NHK「ドキュメント72時間」という番組は、本当に、ガチなマジなドキュメンタリー番組撮影をしているということで、私も超絶、親近感が湧きました。

私の出張撮影も言ってみれば、お客様に料金をお支払いいただいて、お客様のご要望で撮影するとはいえ、そのほとんどはプランどおりにいくとは限らない、偶然が大多数を占めるドキュメンタリー撮影ですから…。

それに、ディレクターさんが「撮影前にはマジで無事に満足のいく取材や撮影ができるのか、胃が痛みます…」と嘆いてらっしゃいましたね。わかりますよ…、結婚式撮影のプレッシャーも同じような類いですから…。

翌朝、仙台港で取材クルーの人たちと挨拶を交わし、「取材してばっかりだと自分たちの記念写真がないでしょ? 仕事仲間もいわば『家族』ですよ!」ということで、この記念の「家族写真」をば撮影させていただきました。

本気で、ガチのドキュメンタリー番組をつくっている人たちってカッコいいな!と心底、思いましたね。スタッフの皆さんは元気でやってるのかな〜。

そして、その取材の成果は、こちらからご覧いただけます。20分強の番組で、なぜか5分近くもフィーチャーされるという、これもまた謎展開。世の中には無料で見られるサイトもあるらしいですが、私としては、正規のNHKオンデマンドさんをオススメさせていただきます。

NHK「ドキュメント72時間〜巨大フェリーの人生航路」
(2014/4/11初出)

1回の視聴で108円です。缶コーヒー気分で、興味が湧いたらぜひご覧くださいませ。