2012年秋、東日本大震災後の南三陸町に移住した私は、当然のごとく、資金難に苦しんでいました。2013年1月のある日、私は偶然、自身の事業の理念を体現するかのような一枚の風景写真を撮影しました。そしてその写真をプリント(A3)し、ある支援者の方に1,000,000円で販売して、資金を捻出しました。

しかしながら、そのプリントは自分としてはまったく納得のいくレベルではありませんでした。私はプロのウエディングフォトグラファーでしたが、風景写真という分野では当時まだプロとは言い難い状態だったのです。

そこで私は、たった1枚で100万円に値する風景写真のアート作品を完成させるために必要なプリント素材探し、風景写真の撮影技術向上、デジタル現像技術の向上など、さまざまなことにとりくみ始めました(そして当然、今もそれは続いています)。

そうして辿り着いたのが、この雄勝石アートです。

上記の作品は、その支援者の方にお届けした実物、本物です(実物には著作権表記などはなく、裏に私のサインが記されているのみです)。

震災の折、実際に津波で流されて傷ついた雄勝石のスレートに私の事業の理念を具現化する風景写真を特殊な技術でプリントしました。なので、世界に唯一無二の作品です。

しかも後日、雄勝石のスレートやそのプリント技術を「復興支援の企画」として、ご協力頂けることになりました。

ただし、現代アートの作法として、同じサイズのものを同じ価格以下で販売してはいけないという暗黙のルールがあります(こういったルールを無視するのは、世界中のギャラリーやギャラリスト達を敵に回すことになる危険な行為です)。

したがって、このシリーズ“Ogatsu Stone Art Photography”も1枚100万円〜(税別)にて販売させていただきます。その売上の50%は、お客様のご希望・ご指示に従って、以下いずれかの東北の事業者様に寄付いたします。

寄付先について

家族写真家ハマノジョウスケ(旧名:ハマノヒロユキ)は、2012年秋から実際に宮城県南三陸町へ移住し、「被災地」と称された各現地の実態をまざまざと眺めてきました。そこには正直「なんでここに復興支援事業の資金が投入されたのか?」………さっぱりよくわからない団体や個人も多々ありました(ちなみに、私はそういった公的な支援金を支給されたことは一度もありません…応募しても全部落ちました…笑)。

あるいは、他の地域からの人間を絶対に入れないという極めて排他的な団体・組織も多々ありました。復興事業のみならず………。

そういった経験をもとに、この“Ogatsu Stone Art Photography”の売上の50%は、お客様と「ハマノヒロユキ」(JoJo.Miyakeの本名)の名義で、私自身が本当に信頼できると断言できる団体へ寄付をします。お客様の方で、お好きな団体をお選びください。特にご指定がない場合は、こちらでバランスよく配分させていただきます。匿名での寄付も可能です(その場合、「ハマノヒロユキ」単独名義での寄付となります)。

なお、忘れるといけませんので、ご購入(すなわちご入金)いただいたタイミングで、その都度、寄付させていただきます。その証明もお客様個人にご報告します。節税目的の寄付ではありませんので、節税のための領収書が必要な方は各法人様宛に直接、ご寄付ください。

寄付先の団体紹介

  1. 南三陸町ボランティアセンター(宮城県本吉郡南三陸町)
    東北被災地での災害ボランティア活動のみならず、町内の事業復興など、幅広い視野から復興にとりくまれてきました。被災&復興初年度、全国的にはほとんど知られていない、名もなき小さな町の災害ボランティアセンターが10万人のボランティアを全国、全世界から動員したパワーは素晴らしいの一言です。私の南三陸町移住の際、とても大きな存在でした。厳密にいうと、寄付先は「社会福祉法人南三陸町社会福祉協議会」となります。
  2. 特定非営利活動法人石巻復興支援ネットワーク(宮城県石巻市)
    別名「やっぺす石巻」さん。被災した住民、特に女性を中心に、県外の支援者、ブレーンを多数巻き込みながら、石巻市を中心に南三陸町、女川など素晴らしい復興事業を展開されています。代表の兼子さんはシングルマザー。その他、地域のお母さんたちを巻き込み、いつしかオッサンたちを巻き込み、「石巻に恋しちゃった!」で地域の達人を発掘したり、達人の創業を支援したり、いまや石巻・東北全体を代表する復興事業のトップランナー。県外からの移住者にもやさしい団体です。
  3. 雄勝硯 生産販売協同組合(宮城県石巻市)
    雄勝硯(おがつすずり)、雄勝石(おがついし)という貴重な日本の伝統工芸を守るためにご尽力されています。雄勝硯は日本製の硯においてトップシェアを誇ります。大多数の日本人が、書道や書写の授業でお世話になっているはずです。私も高校時代、実は書道部でした。日本の伝統工芸を守るためには資金が必要です。
  4. 特定非営利活動法人移動支援Rera(宮城県石巻市)
    震災後、移動手段を失った方々のために、営業目的のタクシーではない、「移動支援」という新しいとりくみを展開されています。資金繰り等、大変つらい時期の連続という姿をずっとみてきて、いつか応援したいと思っていました。
  5. 特定非営利活動法人TEDIC(宮城県石巻市)
    代表の門馬さんは石巻出身ながら、実は滋賀県育ち。震災後、登校拒否に陥った子どもたちを支援したいと、故郷の石巻市でNPO事業を立ち上げられました。本来なら、私もその活動にジョインしたい!と思ったぐらい、素晴らしい活動だったのですが、私は家族写真の出張撮影事業に専念していて何もできませんでした。なので、せめてこういう形で支援できればと思っています。
  6. プロジェクト結(宮城県石巻市)
    ほぼ全員、宮城県外からのスタッフで構成されていましたが、震災後まもなく現地入りし、石巻を拠点に南三陸でも活動されていました。現在は石巻市内の保育園などにコミットし、そのとりくみを継続されています。震災直後の2011年、私、そして私の当時勤務先がボランティア活動を本格的に展開するにあたり、その道しるべとなって下さいました。正式名称は「一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム」です。

なお、新たな寄付先を増やす意向はまったくありませんので、寄付をお求めの個人や団体からのご要望、お問い合わせは固くお断りさせていただきます。この企画に限らず、2018年12月現在、私の事業はすべて私ひとりで行っていますので、大変忙しくしております。ご購入のご相談でない限り、冷やかしのお問い合わせをうけても返答は致しかねます。あらかじめ、ご了承ください。

また、各団体とこの企画とは何ら関係がありません。あくまでも、私個人のプロジェクトです。したがって、各団体への本企画の問い合わせもご遠慮ください。

この企画に賛同頂ける方のみ、このアート作品をご購入いただくことができます。購入ご希望者様は、個別にお申し出ください。

ハマノはボロ儲けなのか?

最後に、世の中には「売上100万円のうち、半分を寄付して残りは懐に入れるのか?」などと浅ましい疑問を考える人がいるので、補足しておきますね。

この作品を仕上げるため、私は東北のある事業者様のところに直接行って複数日、作業せざるを得ません。すると、滋賀から東北まで往復の交通費・滞在費など含めると軽く10万円はかかります。1枚プリントしてハイ完成、などという安易なものではありません。ミリ単位でプリント位置を決めます。ミスプリントした費用はすべてこちら負担です。今後も東北の風景写真を撮り続けて作品を増やすとなると、さらに滞在費がかかります。どこかに1泊して食事を摂って、とすれば、たった1日で平気で1万円近くが飛んでいきます。ましてや、私は独立、そして自身の機材や撮影技術の向上などに、そもそも、おそろしい金額を費やしています。

そういうことも理解できずに「ボロ儲けですね」などと安易なことを言わないでください。よろしくお願いいたします。

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