iPhone カメラを使いこなすために!(1)


iPhoneって本当に便利で、一応プロを名乗るぼくのようなカメラマンも普段、仕事以外の撮影はほとんど iPhone で済ませてしまっています。実際、そういうプロのカメラマンや玄人の写真家(ぼくのなかでは写真家とカメラマンは厳密には違うのです)は結構な割合で多そうです。

とはいえ、「なんでもiPhoneで撮れるから、もうデジイチなんて要らないじゃん! ミラーレスでも結構撮れるし!」とは言えません。それぞれ、実際には歴然とした違いがあるからです。

まず、デジタルカメラに必要なのは、光と景色、すなわち光景! レンズ+カメラ! そして、画像素子とよばれる画像生成用センサー(CMOSセンサーやCCDセンサーと言われる)と画像処理エンジン(ICチップ)です。大雑把にいうと、光景がレンズとカメラを通してデジタル変換されて写真がつくられています。

ちなみに、iPhone 5s や iPhone 6/6 plus の画像生成用のセンサーはSONY製と言われています。

デジタルカメラの写真の画質という観点でもっとも大切なのが、この画像素子(センサー)の性能です。そして、誤解を怖れずにいえば、このセンサーが大きければ大きいほど、画質のポテンシャルは高くなります。

なぜなら、写真はレンズを通してどれだけたくさんの光を取り込めるかどうかが肝だからです。より多くの光を細かく、他の光や色に影響されないようにデジタル変換できれば、いざとなればそこそこの大きさのポスターに印刷できるぐらいの画像サイズをつくれますし、きめ細やかな表現もできるというわけです。

だから、乱暴に言ってしまえば、画像素子の大きなデジタル一眼レフとか、優秀でサイズ(口径)の大きなレンズは値段が張ります。

いま、日本のメーカーで新品が流通しているデジタルカメラのうち、もっともセンサーの大きなカメラは RICOH PENTAX 645Z です。フィルムサイズでいうと「中判カメラ」と呼ばれるサイズのセンサーを備えています。

2014年11月24日現在、新品価格で75万強と値段もなかなかのものです。

そもそも、iPhoneのセンサーサイズはグレーに塗った大きさの四角形(長辺で5mm以下と言われています)。

それに対し、先の RICOH PENTAX 645Z は比較表でいうと一番外側のサイズ(43.8×32.8mm)で、iPhoneと比べておよそ8倍以上の面積比です。

ぼくのようにウエディングフォトを撮るカメラマンが普段、仕事で使っている Canon EOS 5D Mark IICanon EOS 5D Mark III というクラスの機種です。

その他、Canon EOS 1D XCanon EOS 6D という機種があり、NikonだとNikon D810Nikon D4Nikon D4SNikon D700Nikon D800Nikon D800ENikon D600Nikon D610シリーズ)といったものが同等のセンサーサイズです。中判カメラのセンサーより二回りぐらい小さいですが、それでも35mm判フィルムとほぼ同じ大きさであることから「フルサイズ機」と呼ばれていて、iPhone と比べると約7倍の面積比です。

余談ですが、デジタル一眼レフで一般的な普及機に使用されているのは APS-C と呼ばれる画像素子で、約5倍の面積比です。ちまたで人気のミラーレス一眼は「フォーサーズ」「マイクロフォーサーズ」と呼ばれる規格で、APS-Cより若干小さいサイズです。

こういった画質の差はスマホの画面だとパッと見でわかりづらいですが、パソコンの大きな画面(それこそ27インチモニター等)で等倍で見比べると、 画質には歴然とした差があります。ぼくの仕事ではページ見開きでA2とかA3、B4、A4サイズといった大判のフォトアルバムをつくる可能性がありますので、今のところまだ iPhone では仕事にはなりません。

とはいえ、正直なところ、A5サイズとか2L判と言われるようなプリントサイズなら、ある程度は  iPhone でも十分なクオリティです。それこそ Facebook や Instagram、Twitter といったSNS では写真の大きさはそれほど重要ではないですし、むしろ画像ファイルが大きすぎて転送に時間やパケットを消費しすぎるのも困ります。むしろすぐにインターネットと繋がる利便性のほうが重宝しますよね。

ちょっと長くなりましたので、続きはまた後日!

2014-11-24 | Posted in iPhone Photography, 写真講座Comments Closed 

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