全てを失った日本が得たものは、希望だ

村上龍著『希望の国のエクソダス』
村上龍著『希望の国のエクソダス』

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」

村上龍「希望の国のエクソダス」

 2000年に私のみならず日本中の多くの人々の心をがっちり鷲掴みにした名言だった。

 それを超える至言。

「全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。」

https://www.nytimes.com/2011/03/17/opinion/17Murakami.html